マイボイスの使い方
マイボイスのデータを作るための録音の方法を動画で説明します(約10分)。資料はこちらからダウンロードして下さい(資料PDF)。なお、これはあくまでも1例に過ぎません。工夫して、よりよいマイボイスを作って下さればと思います。録音の音量を大きくしすぎると音が割れますので注意して下さい。
マイボイスの現在(2018年8月)に推奨する録音方法と編集の様子です。大分で講演の時の動画を再編集したものです。録音方法は試行錯誤状態です。また新しいものが考えられると思います。
テキストはこちらから・・・テキストのダウンロード
マイボイス用のWaveファイルに変換するための方法です。
ボイスレコーダ等で録音したファイルはMP3形式になっているものが多いようです。
これをマイボイスで扱えるファイル形式に変換する必要があります。
そのフォーマットは、44,100Hz、16bit、1ch(モノラル)のwaveファイルです。
このフォーマットでなければ、編集も再生もできません。
このページでは、フリーウェアであるEcodecotoolを利用した変換方法を紹介します。
マイボイスには、
A,N,L,H,E,Q
の6種類の音素があります。
ここではそれぞれの音素の意味を説明します。
なお、LとNの音素はバージョン5から、再生時にマイボイスが作れるようになりましたので、編集ソフトで準備する必要はなくなりました。
特別な場合は作っておくこともできます。
サンプリングした音素データから「あ、い、う、え、お・・」と言った音素データを切り出す方法を説明します。Aの音素は必ず揃えておいて下さい。
それ以外の音素がない場合はAの音素が代用されます。
ですからAだけ揃えておけば、一応、マイボイスでしゃべらせることができるということになります。
バージョンアップにより若干画面が違いますが、操作方法は同じです。
先に作った「A」の音素から「N」の音素を作る方法です。
余裕のある場合は「N]用に録音したデータから切り出すのがいいと思いますが、それも大変だと思いますので、「A」を元に作る方法を紹介します。
スタートポイントや読みの長さを設定する方法も説明しています。
マイボイスの音素の音量の変更方法についての説明です。
マイボイスでは通常、音量のコントロールを再生時にやっているため、基本的には音量は気にする必要はありません。
ただし、大きすぎたり、小さすぎる場合は、波形が中間ぐらいになるように、調整して下さい。
音割れの原因になります。
音素を指定の長さに調整するのに
お尻をカットモードと伸縮モードがあります。
ここでは、このモードについて説明します。
なお、「小学校」の「しょう」の音が短いのですが、これを長くする方法については別の動画で説明する予定です。
通常、音素の読みの長さなどは各音素のページの左側にある規定の値が利用されますが、各音素ごとにも設定することができます。
各音素ごとの設定は音素の『編』のボタンを押します。
編集ダイアログが表示されパラメータを編集できるようになります。各項目の意味は次の通りです。
さ行などの長音がうまく行かない場合があります。
そういうとき、母音ポイントとエンドポイントを設定する必要があります。
その方法を動画で説明します。
登録した音素の試聴の方法と調整場所の説明です。
単文の登録についても入っています。
音素のバックアップの方法の説明です。
バックアップでは個々の音素の波形、スタートポイント、エンドポイント、母音ポイントなどの設定情報もバックアップされます。
音素を試しに変えるときなどにご活用下さい。
マイボイスの短文の登録方法を作っていただきました。
PDFファイルになっています。こちらからダウンロードできます
最後に、編集したマイボイスのデータを利用者さんのパソコンに持っていくときに方法を説明します
マイボイスを使うパソコンで編集していた場合は、そのままで使えます。
マイボイスの読み上げは、現在の所、『行読』になっています。
なお、利用者さんのパソコンにもこのデータとは別にマイボイスをインストールしておく必要があります。
会議室より転載
みなさーん。マイボイスの編集に新たな方法が加わりましたよー!と叫びたくなるくらいの新機能をご紹介します。
マイボイスの音素編集画面で、2つの音素をひとつにできるようになりました。
例 えば「きょ」が録音できなかった場合、「き」と「よ」から作ることが出来ます。Shift+「き」の登録ボタンを押し、次にShift+「よ」の登録ボタ ンを押します。すると、右に「連結」と書かれた「き」と「よ」の波形がCutPointでつながれた形で両方1画面に表示されます。CutPointの位 置を手動で再調整するのは「Alt+左クリック」です。
次です、右下のフェードアウトのしたの「結合」をクリックしてみてください。今までみたこ とのない、画面がでます。「き」が左半分「よ」が右半分。「き」の前半部分の終わりでクリックします。「Ki」の「i」すなわち「い」が聞こえるか聞こえ ないかの部分を見つけてクリックし治します。クリックの左側が明るく右側が暗くなり、明るい部分が下の画面に反映されます。同様に「よ」の「Y」の立ち上 がりあたりでクリックします。そうすると、そのクリックより右側が明るい画面になります。そして「き」の「K」と「よ」の「yo」部分が結合されて画面中 央の波形になります。合成音の再生で聞こえる音がちゃんと「きょ」に聞こえるまで、上段の左右の音の切り出しラインを動かしてください。そして、ここから もすごいんです。2つの音をつないだ場合、そのつなぎ目に「プチ」ノイズが入ることが多いのですが、ここで「のりしろ幅」を少しとり、横の「自動微調整」 をクリックしてください。つなぎ目が波形の波としてつながりができ、プチが聞こえなくなります。のりしろ幅を広くとるほど、大きなプチが消えます。あとは それを「合成音の保存」ボタンを押した後、「きょ」の登録ボタンを押すだけです。
これで立派に「きょ」ができました。
もちろん、小さな「ゃゅょ」があれば、「き」「ょ」と発音するのですが、一度丁寧に「きょ」を作っておけば、人文字としての「きょ」ができます。
こ れ、ワークショップにも来てくれた、Y氏が2年くらい前に作ってくれていた独自の「二つの短いWavファイルを糊付け」ソフトだったんです。音素のちょっ とした加工ができます。すごいんですよ。音がはっきりしない音素があった場合、他の音素の出だしを加えるなどしてはっきりさせることができます。
さらには、「あいうえおん」の6つしか発音できないくらいの人が居た場合、他の似ていそうな声の人の母音をこの6つで置き換えると、なんとその母音だけの人の声で124音素すべて作れるのです。すごいことです。
どうかみなさま、ぜひお試しください。