くすりの時間

 今、風邪がはやっているようだ。
我が家でも今全員、風邪を引いている状態。症状はそんなにひどくないのだが、鼻みずが出たり咳が出たり、やっぱり不快だ。
ほんとうは今日、インフルエンザの予防接種を受ける予定だったが、この風邪のせいでちょっと延期。
ところで今回の風邪で優輝のすごい一面を見ることができた。
それは薬を我慢して飲むということ。
以前までは、水やジュースに溶いたりして、やっと飲ませていた。
子供の薬はちょっと飲みやすいように、あまくしているそうだが、水に溶いたりすると苦みが出るそうだ。
だからそうするよりも、ごく少量の水で粉薬を固めて、それを指先に載せ、口を開けた瞬間に入れて頬の内側につけるようにすればいいと、病院で教えてもらった。
我が家ではそれから、このやり方で薬を飲ませている。
その役目は、これまではおばあちゃんがやってくれていた。やっぱり、優輝はいやがったが、おばあちゃんの鮮やかな手さばきでいつも成功。やっぱりさすがだ。
ところが、今回は6時間おきという薬があった。
その時間におばあちゃんがいればいいのだが、いないことも多い。そういうときは、ママの出番になる。最初は不安げに挑戦していた。やっぱり優輝もいやがったため、私が押さえつけて、無理矢理飲ませた。
そういうことを2度ぐらいしただろうか?
その次から、優輝の態度が一変した。私たちが一生懸命なのをわかってくれているのではないかと錯覚するほどに・・・
薬の準備をしだすと、自分からやってきて、大きく口を開けて薬を口に入れさせてくれる。そして次の瞬間、ものすごくいやな顔をして水を飲ませろと催促。水を飲んだら、ほっとするようだ。
ふつうなら、これでおわりなのだが、偉いと思うのはこの後だ。ママの場合、どうしても1度では全部のませることができず、もう一回、残りを飲ませる必要がある。たったいま、我慢して飲んだから、もういやがって飲まないかと思っていたら、また口を開けてくれるのだ。おいしくないことを覚悟するような顔をして・・・・。この顔を見ると、なんかちょっと胸が痛む。と、どうじにすごい2歳児かな?とも・・・親馬鹿だな。だから、飲んだ後はつい、思いっきりほめて抱きしめててしまう。
さて、今日もこれから薬の時間だ。がんばれ優輝!。

すっごい偶然

 昨日の夕方、先日録っておいてビデオを見た。
NHKの教育放送で毎週あっている「きらっといきる」という障害がある人を紹介する番組だ。
いつもというわけではないが、時々私の気持ちを奮い立たせてくれることがあるので、よく見ている。
先週のは、「こんちくしょう」という映画と、それを作った方の紹介だった。
40年近くまえに、重度の脳性麻痺の人たちがいかにして自立をしていったかを追った映画だそうだ。
まだ障害者に対する世間の見方も厳しかった時代に・・・私にはできたかな?と、すごく考えさせられた。
ところで、今日、1通のメールが届いた。たぶん、HeartyLadderのページを見られたのだろう。
「あなたのプロジェクトに感動しました」ということが、書いてあった。
こういうメールが私にはとてもうれしい。
最近、ちょっと時間が無くて、HeartyLadderの開発のペースも遅くなっているのだが。こういうメールをもらうと、時間を作ってがんばろうと思う、
ところで、そのメールの署名を見ると、昨日、ビデオで見た番組で紹介されていた映画に出ておられた方だった。びっくり!
こんなことってあるんだな。
テレビを見たからその人にメールを送るということはよくあると思うけど、逆に、メールが来るなんて!

初めての運試しは・・・

 優輝のくじ運はどうだろうか。
今回初めて、抽選に挑んだ。倍率は皆目見当もつかない。
それは来月佐世保のアルカスである「おかあさんといっしょ」のファミリーコンサート。
9月からママがインターネットで見つけて、申し込み開始の11月まで待ちに待って、申し込み。
要項によると、申し込み多数の場合は抽選とあった。
「場合は」という弱そうな但し書きだったため、たぶん、そんなに多くないのだろうと思っていた。
申し込みできるのは電話回線1つから4人までと言うから、正直にそれに従った。
ところが、先日、お稚児さんに出させるために、帰省された友人の妹さんの話ではすごい競争倍率だとか。その方は、知人友人にお願いして10回線で申し込んでもだめだったとか。
もう少し早くそのことを知っていれば、私たちもそうしたのに・・・と、残念がった。
それでも東京と佐世保では人口もだいぶ少ないからと、少しは期待していた。
そして、待ちに待った発表。今日、早速電話で問い合わせてみた。
結果は、見事にはずれ。
東京から、「ほらね」という声が聞こえて来そうだ。
優輝の初めての「運試し」はこうやって見事に外れだった。
私に似て、優輝もくじ運は悪そうだ。
でも、こんなことでくじ運を使うよりももっと大事なところで、「あたり!」をゲットできればと思うと、まあそんなに悔しくないか?
当の優輝本人は全然、まだわかっていないようだし・・・。
今回、一番がっかりしているのは、ママのようだ。

稚児行列

 昨日、友人(年上なのでちょっとおこごましいけど)の住職に成られる儀式に、優輝もお稚児さんで参加させてもらった。
遠くは東京などから、これに参列するために帰ってこられた人もいて、すごい人数だった。
これも新住職の人徳だろう。
優輝は私たちではちょっとつれて歩けないため、おばあちゃんと一緒に、葯500mを歩いた。
なれない着物をきたため、なんどもはだけてしまい、それを直すのが大変だったと、おばあちゃん。
おかげでまた1つ、優輝も貴重な経験ができた。
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なんかよかね・・

明日は友人が住職になられる。
その儀式の稚児行列に優輝も参加させていただくことになっている。
私たちも最初はちょっと無理かと思っていたが、ご配慮でお寺の前で待たせていただけるようになった。
会うといつもおもしろい話をして笑わせてくれる彼が、どんな顔をして上ってこられるのか、楽しみだ。
ところで、明日はお寺の前で待たせてもらえると言うことで、私たちも一応正装をしていくつもりだ。
嫁さんも、朝から、どれを着ていこうか、あれこれ迷っていたようだ。天気予報ではちょっと冷えると言うし・・・。
そして、昼食後、ちょっと運動をして汗をかいたので、着替えに、部屋に入った。
すると、なんともいえない、心地いいカタチが目に入ってきた。
それが、これ。
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二つ並んだスーツ。嫁さんもそう思って2つつるしたのだろうか?聞いたら、「たまたま」と言っていたが\・・。
その前で寝ている優輝との「絵」には後で気がついたが、それはそれでさらにいい!
もう結婚して5年も立つのに、こんな小さなことで、ちょっと幸せを感じるなんて、変かな?
果たしていつまで、こういう初々しい?気持ちがもてるだろうか・・・。

パワー不足

 昨日は久しぶり、現場に行ってソフトの作業を行った。
以前は出張も多くて、現場でソフトの入れ替えや、プログラミングまでしたものだが、最近はインターネットと言う便利な物が出てきたおかげでその必要もなく、自宅でプログラムを作るだけになった。
現場での作業は緊張感もあるけど、それはそれでおもしろい。
昨日のはしごとではなく、以前、友人からの依頼で、販売管理を作ったものの修正だった。
このソフト、バーコードリーダを使ったレジにもなっており、売り上げが蓄積されるちょっとしたPOSシステムだ。
その商品コードがだんだん足りなくなりつつあるので、増やしてほしいという依頼だった。
バーコードも絡んでいるため、うまくできるか、考えてみたら、幸い、あと2桁残っていたので、それを利用することでうまくいくことがわかり、修正はこの日曜日に終えることができた。
それで、昨日、それをもって、その友人と一緒にバージョンアップに行った。時間がだいたい2時間しかなかったので、ちゃんと手順書も作って・・・。
そして作業開始・・・最初は手順書に従いすいすい作業を進めることができた。やっぱり、すべきことはこうやってかいておかないといけないなと思ったものだ。
ところが、現場での作業は何が起こるかわからない。昨日もそうだった。
一通り、DBの設定が終わり、いよいよ今あるコードを2桁増やすのに取りかかった。と言っても、ボタンを1つ押すだけにしておいたのだが・・・
この処理は我が家では1分ほどですんだから、現場でも遅くても10分ぐらいだろうと思っていた。ところが、実行したら、待てども待てども終わらない。30分ほどたっても終わらないから、DBを開いて、どこまですんだか見てみると、まだ半分も終わっていなかった。この分だといつ終わるかわからない。案の定、予定時間を過ぎても終わらなかった。
まだ、この後,テストもしないといけないのに・・・。そうなるともう不安で不安で仕方なくなった。
昨日は友人は有給をとってまでして、一緒に来てくれていたので、悪いと思ったのだが、不安を残したまま、翌日の業務に使わせる訳にもいかず、お願いして、それまでの作業は全部、パーにして元に戻すことにした。すごくもったいなかったけど・・・。
 結局、処理が遅かった原因はPCのCPUが3世代ぐらい前の物だったため、予想以上に遅かったことだ。OSもwin98だった。
 それにしても現場では、なぜこうもうまくいかないのだろうか?久しぶりに、ドキドキしながら、昔の似たような場面のことを思い出した。
Yさん、次回は、そこもちゃんと考えておきますので、またよろしくお願いします。

頭が悪い

夕べのNHKスペシャルはちょっと興味深かった。
臨床試験が始まった再生医療。
脳梗塞でこれまではよくならないと言われてきた脳梗塞で失われたり傷ついた脳細胞が自分の骨髄から採取した基幹細胞を増殖させて体内に戻すと、再生されるという。それも2ヶ月たってからでも・・・。
実際、麻痺した手や足が、翌朝に動き出したというのを見てびっくり。こんなに劇的によくなるなんて・・・。やっぱり脳は不思議だ。
ところで、私は手や足は悪くない。優輝がもっと大きくなって、なんでもわかるようになり、障害のことを聞かれたらそう教えようと思っている。「悪いのは頭だと。」
事実、生まれるときに脳にダメージを受け、そこから運動障害が起こっているのだから・・・。
つまり、生まれるときに、脳梗塞や脳卒中になったようなものだろう。
昨日のテレビを見ながら、ふと思った。
もし、今、私があの治療を受けたらどうなるかと・・・脳細胞が正常なものに再生されるなら、完全ではないにしろ、多少なら、思い通りに手足が動かせるようにならないだろうか?
でも、私の場合、麻痺ではなく、逆に動きすぎるのが問題だから、やっぱりだめかな?
でも、もしあの患者さんのように、翌日、直っていたら・・と、想像すると、これまでに感じたことの無いような気分になった。
もし、そうなったら、いったい私は一番先に何をするだろうか?
きっと、あれもこれもと欲張ってなんでも、やるだろうなぁ。

バルーンフェスタ

金曜日に、急に思い立って、昨日、佐賀のバルーンフェスタに行ってきた。
朝7時過ぎからの競技を見るために4時出発で行ったのに、高速を降りてまもなくしてすさまじい渋滞。
普通なら数分で行けるところが2時間ぐらいかかった。
そのため、競技で一斉に気球が飛び立つところを見たかったのだが、それには全然間に合わず、遙か遠くで飛んでいるバルーンの群れを見ただけだった。
会場に着いたのは結局8時半過ぎだったと思う。
うれしかったのは身障者用にいろいろ配慮してあったことだ。
駐車場もメイン会場の近くに用意してあったし、そこからならアスファルトの道を競技会場もで車いすでも楽に行けた。利用はしなかったが、身障者用の仮設トイレもあって、これならだれでも楽しめるなぁとなんかうれしくなった。さすが、国際的な大会だ。
その会場で、一番、楽しめたのが、バルーンファンタジア。
変わった形のバルーンが、ずらりと並べられる。
気球をこんなに間近に見たのは初めてで、その大きさに驚いた。
人気キャラクタの形をしたものもあり、その大きさから、ふと、考えた。
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もし、SFの世界のゴジラやウルトラマンが目の前に現れたらこんな感じなのかなと・・・。そう思って、見るとまたおもしろい。
優輝もそんな大きなバルーンを見て喜んでいた。
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午後3時から午後の競技もあると言うことだったので、それを見てから帰ろうと言うことにしていた。
あんなに大きなバルーンが何十基も目の前から一斉に離陸して様子は見事だろうと、期待しながら3時かで待っていたのだが、残念ながら、風が強く待って、競技は中止になった。残念!またいつか、見られたらいいなぁと思う、
最後に、車いす2台と優輝の面倒を見てくれた両親に感謝!
これでまた1つ、楽しい思い出ができました。ありがとう。

積み木の片付け

優輝はママに似たのか案外几帳面のようだ。よく感心させられる。
おもちゃでも何でも、使った後はちゃんと、元に戻してくれる。
春に私たちの友人からもらった誕生日プレゼントのお絵かきのおもちゃ。専用のペンと、スタンプがついているのだが、もらったときはすぐになくなるだろうなぁと思っていたら、ペンでちょっとかくと、元の位置に戻し、今度はスタンプ、それに飽いたらそのスタンプを元に戻し、今度はペンを手にして・・・ということの繰り返し。そのおかげで、付属品はちゃんとそろっている。この几帳面さには本当に感心させられる。
ところで、昨日は1つうれしいことがあった。これも生まれて間もないときに、プレゼントでもらった積み木だが、未だに1個もなくなっていない。それは優輝じゃなくて、おじいちゃんやママが遊び終わるたびに専用の箱にきれいに並べて片付けていたからだ。全部で36ピースある。
それを昨日は初めて、自分できれいに詰めた。全部できそうな勢いだったが、最後の4個が直角2等辺三角形の4個で特別」な並べ方が必要でそれがいくらやってもうまく入らない。
で、優輝はどうしたかというと、三角形の向きを変えるたびに私の顔を見るのだ。無言だが、「こう?」と伺いを立てるように・・・私が首を横に振ると、積み木の向きを変えて、また私の顔を見る。その聞いてくる顔がまたいい。
こういうことって、初めてのことだった。
何かをしてくれと言うことは、よくこれまでもあったが・・・・それとはちょっと別の行動だ。
そうやって聞いてくれたことが、なんかうれしく思えた。

におい

 優輝はまだおむつがとれない。もうそろそろとれてもいいと思うのに、トイレに行こうと言ってもいやがって、うまくいかない。
でも最近、大きい方に関しては少し進歩してきた。
便意をもよおしているなと思ったときに、おまるに座らせると、素直に座ってくれて、それからしばらくすると、いいにおいが漂ってきて、大きいものが・・・
でも、それも先日まではおばあちゃんでないとだめだった。
おばあちゃんがいないときは、おむつの中へ・・・。そのたびに、ママが悪戦苦闘。
でも、昨日はついに私たちだけの時に、おまるにさせるのに、成功した。
私が抱えている間に、おむつなどを嫁さんが脱がせて、そのままおまるに座らせると、おとなしく座ってくれた。それからしばらくして、顔をこわばらせて気張りだし、いつものようにいいにおいが漂いだした。
初めての成功だった。やっぱりうれしいものだ。このときだ!と言わんばかりに優輝を褒めちぎってやった。
優輝も自分の出したものを見ながら得意満面の笑顔。この調子で習慣になってくれればと願う。
ところで、そのにおい、自分のだと全然平気なのに、自分以外のものだと、なぜ、あんなに鼻につくのだろうか?自分の息子のものでも・・・。
昨日も、堅いかどうか、確認したとき、危うく、むせかえりそうになった。こんなことではいけないと思うのだが・・・。男って情けない。
いつも、何も言わずに黙々と処理してくれるおばあちゃんやママは、本当に偉くてすごいと感心する。
ということを、考えたり、優輝が今日、ちゃんとしてくれたことの喜びを、心の中でかみしめていたら、いきなり、トイレから家中に響くママの嗚咽が・・・。ママはトイレに、それを流しに行っていた。
やっぱり、ママにもかなりきついことなんだね。
悪いと思いつつ、思わず、わらってしまった。ごめん。