レッツチャット

私たちが作っているHeartyLadder。Windowsで作っているため、WINDOWSでできることは1つのスイッチでなんでもできる。メールも書けるし、インターネットも。

ただ、難点なのはノートなどのパソコンが必要なこと。パソコンが必要なことで、いくつも欠点がある。

簡単に持ち歩けない、起動が遅い、場合によっては自分で起動できない、フリーズして操作不能になることがある。これらのことは障害のあるユーザーさんにとってはかなり大きいものだ。

この問題を解決してくれるのがレッツチャットという機械だ。

マイコンで作られているからすぐに立ち上がるし、フリーズすることもない、メールなどはできないが、そばにいる人との会話はこれで十分。パソコンではないため、余計な機能もなく、とてもシンプルで、子供さんから高齢者まで幅広く使われているようだ。

そして、この機械によってコミュニケーションの手段を得られている人も多い。正直言ってHeartyLadderを作る私としては、かなりうらやましい。

ところがそんなレッツチャットが存続の危機に立たされている。

2度目に行った小倉での福祉機器展の時、そこの社長さんがわざわざブースに来てくださって、HeartyLadderの事を知っていると話しかけてくださったことは今でもよく覚えている、そのときは同じコミュニケーションのツールを作るもの同士、デモンストレーションは放っておいて熱く語り合ったものだ。プログラミングは私一人でやっているというと、「それやったら、死なれへんな、いや、死んでもサポートつづけんなあかんなぁ」と言われて、一緒に笑ったものだった。それなのに、まさかレッツチャットが先になくなりそうだなんて、予想もしていなかった。

それで今、あちこちで、レッツチャット存続のための署名活動がなされている。

私ももちろん、署名に加わる。

おそらくここを読んで下さっている方にはHeartyLadderのユーザーさんもおられて、きっとレッツチャットの必要性はわかっておられると思う。悔しいけど、レッツチャットの後はHeartyLadderは勤められない。なので、これを読んで、なるほどと思ってくださった方は是非署名にご協力下さい。

http://itijikurin.blog65.fc2.com/blog-entry-1611.html 署名に関するブログ記事

http://www.shomei.tv/project-1588.html#page-top ネット署名

よろしくお願いいたします。

東大寺整肢園

 奈良の大仏に行ったときのこと。

車いすを1台しか持っていっていなかったから、行く先々で借りるようにしていた。インターネットで東大寺の駐車場に何台も準備してあると言うことが書いてあったから、東大寺に関しては安心してた。ところが駐車場に行ってみると車いすはおいていないとのこと。ホームページに書いてあったのは何だったのかと、一瞬絶句。

そこで頭に浮かんだのが、東大寺整肢園で車いすを借りられないかな?ということ。

それで、実際、行って頼んでみると、快く貸してもらうことが出来た。おかげで大仏さんもゆっくり見ることが出来た。

ところで東大寺整肢園は大仏殿のすぐそばにある障害児のための病院で今から42年前、私が3才の頃、約10ヶ月間入園していたところだ。今は名称は東大寺福祉療育病院に変わっている。

整肢園について当時の記憶はほとんど残っていないが、そのことを思うと、何か切ない気持ちになる。聞いた話では、入園させられた当時はよく泣いていて、「この園がはじまって以来の泣き虫」と言われていたそうだ。母と弟が毎週面会に来てくれたそうだが、あまりに泣くので会うことを許されずに、そのまま返されたこともあったそうだ。こういう事も聞かされていたから、園のことを思うと、どことなく、切なくなるのだろう。

そんな園に42年ぶりに行ったのだがもうあの頃の面影はない。もしあっても覚えていないし・・・でも、ここに3才の頃、親元を離れていたんだなぁと思うと、何とも言えない懐かしさというか切なさが湧いてきた。毎日、優輝が、私たち家族に甘えている姿を見ているので、当時、一人でそこにいた自分のことを思うとなおさらだ。でも、逆に、親の立場になってみると、子供に会うことを許されずにここから帰って行った母のことを思うと、今、優輝と一緒に毎日を過ごせている自分達の幸せさを改めて実感する。こんな事を、園の駐車場で考えていた。

私が脳性麻痺という診断を下されたのもここでのこと。ちょっとオーバーかも知れないが、親元から離されて園で生活という、普通とは違う障がい者として歩み出したのもここからかも?そうすると、ここは私のルーツの場所の1つかも知れない。そういう場所に、優輝も嫁さんも少しだが一緒に訪れることが出来てちょっと嬉しかった。

優輝には、そのとき「ここがパパの保育園」と教えたが、何か感じてくれたかな?

もうちょっと大きくなったら改めて、話してみたいと思う。

京都 奈良

13日から2泊3日で京都の弟の家に行ってきた。

正月に優輝を新幹線に乗せたいというと、弟たちが、それなら来いと言ってくれて・・・。

そういうわけで、今回は京都までの往復、公共の交通機関を利用した。佐世保から博多までは特急みどりで、そして博多から京都までは新幹線ののぞみを利用。

私も鉄道は好きなので、道中は車窓を眺めて、すごく楽しんだ。

一番気になっていた駅での乗り換えなどは、駅から駅に連絡が常に行っていて、下りるときは移動用の車いすを準備してホームで待っていて下さっていて、すごくスムーズにできて、有難かった。

さて、京都での2泊3日は毎日、弟があちこちに連れて行ってくれた。

初日は奈良に行き、お墓参り。その後、母の実家に。そこではおじさんやおばさん、それにいとこ達が久しぶりに私たちが行くと言うことで待っていてくれていた。優輝のはとこも優輝を入れて9人も集合。私も親となって優輝と嫁さんも一緒にそんな場所にいられたことがなんか無性に嬉しく思えた。

2日目は奈良の平城遷都1300年の平城宮の会場と薬師寺、東大寺の大仏殿に行った。

平城宮跡では朱雀門から大極殿までの距離にびっくり。移動のためのトラムも利用したが、それでも猛暑での疲れもあり、大極殿までは行くことはできなかった。

でもその間の広々とした土地を見ながら、奈良時代に、ここに都があったんだなぁと思いを馳せた。

3日目は鈴虫寺と西本願寺に。

西本願寺は我が家のお寺の総本山で京都に行くと必ずお参りするようにしている。

鈴虫寺は7年前に家族4人で1度行ったことがある。そこのお守りに、願をかけるとわらじを履いたお地蔵様が京都から家に歩いてきて、願いを叶えて下さるという有難いところだ。昨日も若い人たちが次から次へとお参りに来ておられた。

私たちも2度、お守りに願をかけたが、その2つともかなえて下さった。昨日はその2つめの願い事の成就のお礼参りに行って、厚かましくも、また、みんなで新たな願をかけてきた。

2泊3日のあわただしい旅行だったが、おっちゃんやおばちゃん、いとこ達にも会えたし、優輝もいとこのお兄ちゃんやお姉ちゃんと楽しそうで、行けてほんとうに良かった。

両親や弟たちに感謝!

ムカデの謎

ここ1週間ほど、浴槽にムカデがいる。

お湯を張ると必ずと言っていいほど浮いているのだ。3cm程の小さいムカデだから驚異はないが、気持ちが悪い。

4日前はすごかった。「またいる。」と言って優輝が洗面器ですくって捨てた直後、また浮いてきた。それも同じようにして捨てたら、優輝が、「うわぁ」と声を上げた。何事かと思い、見てみると、今度は3匹。いったいどこから湧いているのか?

そのときは浴槽にしかいないからおそらく排水溝を上ってきているのだろうと思って、その夜から、お湯を落とした後、栓をしておくようにした。が、それでも翌日にはムカデが浮いている。3日前は、ムカデがいないことを確認して入っていたのに、気がつくと目の前に浮いていた。

いったい我が家の浴槽はどうなっているのか・・・?

1日中、ビデオカメラを回していたい気分だ。

熱帯夜

最近の熱帯夜はほんとうにすごい。25度でも寝苦しいのに、クーラーの温度を見ると使途でも27度もある。

寝室にはクーラーがないため、毎晩、熱帯夜との戦いだ。

扇風機をかけていると、少しはましだが、タイマーが止まるととたんに暑くなり、目が覚めて、またタイマーをかけ直すと言うことの繰り返しだ。そんなことをするのだったら、連続にして寝ればいいと思うのだが、何か体に良くないような気がするのと、勿体ない気がするのとで、ちょっとできない。

優輝もいつもの通り、暑いせいで、あっちに行ったりこっちに来たり、夜中中、動き回っている。扇風機がやっぱり気持ちいいのか、扇風機の近くに引き寄せられるようだ。先日はママが目を覚ましてみてみると、扇風機の前に座っていたそうだ。

ところでゆうべはひさしぶりに涼しい夜だった。

私も朝まで一度も目が覚めなかった。

優輝も夕べ寝たときと同じところで朝を迎えた。

熱帯夜が続く中で、たまにこんな涼しい夜があると、何か嬉しくなる。

カブトムシ

優輝もカブトムシやクワガタに興味を持つようになった、昨年までは怖がっていたが、今年は違う。やっぱり男の子だ。

数年前まではLさんの息子さんや、いとこの兄ちゃんが小学生で、よく一緒による似鳥に言ったものだが、いざ、優輝がその年頃になったら、一緒に行く相手がいずにちょっと残念。

でも、昨日は、おばあちゃんと3人で月夜の中をカブトムシを見つけに行ってきた。イノシシよけの電流の流れる線が、暗闇でぷち ぷち・・となっているのがちょっと不気味だった。

カブトムシは、おばあちゃんがあらかじめ、木に蜜を塗っておいてくれていたおかげで1匹、雄を捕獲。

優輝も大喜びだった。カブトムシ捕りに連れて行ってくれたおばあちゃんにも感謝だ。

ところで、最近、急に、クワガタやカブトムシをつかめるようになった。まだ、当分、無理かと思っていたら、あっさりと・・・。夕べは「クワガタは挟まれる場合があるけど、カブトムシはそういうことは絶対無い」と熱く説明したら、カブトムシを手のひらにも載せることができた。でも、爪が皮膚に引っかかって、ちょっと痛いのには驚いていたようだ、それでも、カブトムシの手のひら載せはクリア!

つかめるようになったのは良いけど、これまでクワガタとかで怖がらせて笑っていたのができなくなったのはちょっと残念だ。それどころか、最近は、冗談を言ってからかうと、逆に、クワガタをつかんで持ってきて、ハサミの方は私に突きつけてきやがって、危ないと言ったらありゃしない。まじで怖がると、余計におもしろがって、からかわれると思い、そういうときは必死で平静を装うようにしているが、内心は、ドキドキだ。これはこのまえまでそうやって怖がらせてきた罰かな?

でも、これから、そうやってどんどん腕白になっていってくれたらと思う。

体験 「心語り」

昨日のコミケンの定例会で希望通り「心語り」の体験をさせていただいた。

心語りは,脳の血流の変化で,yes・noを判別する意思伝達装置です.

希望者を募られたとき、すかさず手を挙げて・・・あんな積極的に行動したのは初めてだった。

ところで、心語りを使うにはまず利用者ごとにパターンの登録が必要だ。昨日は、yesとno それぞれ3から4パターン登録した。このパターンを多く登録することで判定の精度も上がるそうだ。

昨日はそのパターン登録のとき、yesでは歌を3倍で歌うのと、100から3を次々に高速に引いていく計算をするのをやった。

noの方は、知っている童謡を歌うのと、100から2をゆっくり引いていく計算をするのをやった。

つまり、yesの時は脳をフル回転させて、noの時は、ゆったりさせることで血流量の違いを起こさせ、それでどっちかということを判断させるという仕組みだ。

さすがに3を引いていくのはかなり頭に負荷がかかるのを感じた。歌の方は・・・??

さて、そうやって登録したパターンを利用していざ判定。

まずはyesの脳に・・・これは3を引く計算をしてちゃんと判定された。

次にnoの脳にすることにも成功。なんか、嘘発見器にかけられているような気分でうまく判定されると、何とも言えない嬉しさがある。周囲からは拍手もされるし・・・。

ところがその後のnoの脳にするのに失敗。その次は成功したが、その次もまた失敗。

成功率は6割強と言うところだろうか。でもパターンを増やせば、もっと成功率は上がるだろうし、コミュニケーションの最終手段と考えると有効なアイテムだと思う。

ところで、今回、私の成功率が低かったのは考えてみるといくつか原因があった。

1つは不随意運動。頭が動いたらそれも影響すると聞いたので、動かないようにと構えたら逆に緊張してそれが影響したのだろう。

それと、もう1つ。たぶん、こっちが成功率を落とした大きな原因だと思う。

最初のyesの脳のパターンをとるときに「何か歌を3倍で歌ってください」と言われた。

ほんとうにこんな事で頭に負荷がかかるのだろうか?と思いながら、どうせならゆっくりした歌の方が難しいだろうとマジで思って「千の風にのって」を選曲。そして頭の中で思いっきり歌った。3倍にして・・・・

「わーーたーーしーーのーーーーー おーーはーーかーーのーー まーーえーーでーー」

後で気がついたのだが3倍というのは、3倍速く歌うと言うことだったのだ。あとでドジに気がつき、一人で苦笑した。

せっかくの貴重な体験だったのに・・・。

AgainTyper

 昨日は久しぶりにAgainTyperをバージョンアップさせて公開した。履歴数をもっと少なくしてほしいという要望に応えたもの。

このソフト、検索してみると意外に使われているようだ。私自身も毎日欠かさず使っている。

このソフトは直前のキーボード入力を記憶しておいて、ある設定したキーを押すと再現してくれるというもの。ただそれだけで、他には特に機能はない。

使い方としては、さっき打ったキーをもういちど打ちたいときに使う。私はプログラムを組むときに変数名などによく使う。copyの必要のないクリップボード感覚だ。

そんな単純な機能だから、作ろうと思えばちょっとプログラムが作れる人ならすぐに作れるような簡単なソフト。

検索でたくさん引っかかってくるのを見て、よく人より先に作れたなぁと嬉しくなった。

青い鳥

 今日の昼休み、何気なく外を見ると鮮やかな水色のとりがとまっていた。

診たこともないほどの鮮やかな水色で一瞬目を疑ったが、鳥だった。瑠璃色の鳥はよく聞くがそうではなく水色だった。その後、向きをこっちに変えたら胸が鮮やかなオレンジ。

これはと思い、嫁さんを呼んで見せてやった。それから、ビデオか写真に納めようと、「ビデオ・・・」と言った瞬間に飛んで行ってしまった。

いったい何という鳥だったのか、気になって仕方がない。

心語り

私のライフワーク、ながさきコミュニケーションエイド研究会での活動とHeartyLadderの開発。どっちも同じようなものだ。

月に一度のコミケンの定例会はその中でも楽しみの一つだ。そこで一緒に活動をしている人たちと会えるし、情報も得られる。そして、HeartyLadderの開発の意欲もそそられる。

ところで、来週の定例会で「心語り」という装置に実演ができるという連絡が届いた。

HeartyLadderは普通、スイッチを体の動く部分で操作するものだが、それらの方法が使えなかったら・・・

そういう場合の装置の1つがこの「心語り」だ。

説明によると

心語りは,脳の血流の変化で,yes・noを判別する意思伝達装置です.

yesの場合は脳血流が増えるように頭で考え事をし.(暗算をなるべく早くするな

ど)

noの場合には,リラックスして脳血流が増えないようにします.

心語りは,この血流の変化を捕らえてyes・noを判別してくれる機械です.

ということだ。

私もずっと前から興味があった。どれだけの精度で使えるかとか・・。

来週は絶好の機会なので、試してみたいと思う。

ちなみに、定例会の日程と場所は

日時:7月21日 水曜日 19:30~21:00

場所:長崎川棚医療センター カンファランス室

内容:脳血流でのyes・no判別装置「心語り」の体験

興味のある方はどうぞ・・・